「自然言語」ってなぁに

私は、普段、お客様との会話で「自然言語処理」という言葉を時々使います。しかし、改めて「自然言語」って声に出すと、何となく不自然です。
私達が普段使用している日本語や英語のことを「自然言語」と呼ぶのですが、「言語」って自然なものだと思うので、何か変です。

その理由は「自然言語」に対する言語を考えると解ります。それは「人工言語」です。人間が人工的につくった言語、C言語やPythonといったプログラミング言語やHTMLなどの言語がその一例です。

人工的に作られた言語「人工言語」と区別するために、自然発生的にできた言語を「自然言語」と呼ぶようになったと言われています。そして、自然言語をコンピュータで扱おうとする技術を「自然言語処理」と呼びます。英語で、Natural Language Processing 略してNLPです。

因みに、私が自然言語処理を初めて学んだ時に最初に購入した本は、次の2冊でした。最初に読んだ時、言語の仕組みを考えたことが無かったので、とても新鮮でした。

  • 黒橋禎夫先生の「自然言語処理」(放送大学教育振興会)

  • 土屋誠司先生の「はじめての自然言語処理」(森北出版社)

土屋先生の自然言語処理の入門者向け1日セミナーも受講しましたが、難しいことを簡単に説明してくださるので、とてもありがたかったです。

1日セミナーを受講した時は、大規模言語モデル(LLM)が席巻するなんて、想像できませんでした。しかし、LLMの凄さを体験すると、LLMありきで問題を解くことを考えてしまう悪い癖がつきそうです。

これまで解くことができなかった問題は、これまでの技術とLLMの合わせ技で解けるようになってきていると感じています。なので、これまでの技術はとても重要です。いきなりLLMの世界に入らなくて良かったと思う毎日です。

では、また。

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