プロンプトエンジニアリング(その5)

前回のブログでは、医学論文に関して、業界用語の定義について記載しました。

今回は、世話好きなChatGPTについて記載します。

世話好きなChatGPT

医学に関する文献から必要な情報を抽出したい場合、例えば、全ての医薬品名を取得したい場合、ALLという単語をプロンプトで使います。

「全ての医薬品を探して、◯◯してください」というプロンプトです。

実際には英語でプロンプトを作成しますので、「ALL」と指定します。このALLという単語は、便利な一面、少々、厄介なこともあります。

プロンプト内の上記以外の指示に関しても「ALL」が効いてしまう場合があるのです。そこは「ALL」でないよ。と思っても、ChatGPTは勝手に判断して、出力を増やしてしまう場合があります。また、「ALL」にかかわらず、他の事例でも指示してないことを行ってしまうことがあります。ChatGPTは世話好きです。良い意味での「おせっかい」なら良いのですが、そこまで想像しなくてよいよ。というところまで行ってしまうことが、そこそこ高い頻度で発生します。

こういう状況が発生した場合の対処は、プロンプトエンジニアリングの経験から、いくつかの定番パターンで対処できます。「また、ChatGPTくんのおせっかいが始まったな」と思うと、いつものパターンで対処します。

ChatGPTは世話好きな人間のようです。

では、また

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